「死霊の森」
(EVIL IN THE WOODS)
(1986年 アメリカ 90分)
ゾンビ(もしくは頭のおかしい浮浪者)が、
人を素手でむしっては内蔵を喰います。
森の中でホラー映画を撮影中のロケ隊を、
見た目ゾンビ風の連中が襲います。
1人ずつさらわれては、檻に監禁され、
なぶり殺しにされる関係者達。
生きながらにして体をバラされ、
内臓を引きずり出されます。
森の一軒家に魔女のおばさんが棲んでいて、
ゾンビ風の連中はこの魔女の子分のようです。
夜になるとゾンビもどき達は、
魔力によって獣人風の化け物に変身します。
異変に気付いたロケ隊は、森からの脱出を試みますが、
化け物達に襲われ、必死で応戦します。
コイツら、ゾンビなのかなあ?
肌は青白く薄汚れていて、眼窩は落ち窪み、
着てる物もボロボロ。
5~6人で群れていて、
ウガウガ唸りながら人を襲い、内蔵を喰います。
救命胴衣着けてる奴もいて、いかにも事故死したっぽいけど、
死後甦る描写は無いし、
お風呂嫌いな頭のおかしい人達かも知れません。
コイツらを操っているのは森の魔女で、
子供をさらわせて、鍋で煮ちゃったりしてます。
夜はクリーチャーになるゾンビ、もしくは風呂嫌いな人達ですが、
着ぐるみにゴムマスクみたいな簡単な変身なので、
変身しないでゾンビメークの方をもっと凝って欲しかったところ。
内臓を引き出したり、腕を引きちぎったり、
技術レベルは低いですが、ゴア描写はそこそこあります。
ロケ隊が撮ってる劇中映画は、
着ぐるみゴリラが森で暴れてるだけのテキトーな代物。
また、この「死霊の森」という作品自体、
少年が読んでいる童話の中のお話、という構成なのですが、
それにしては内容がどう考えても不自然。
ひょっとすると、少年が童話を読み始めるくだりは
後からの付け足しかも知れません。
原題「EVIL IN THE WOODS」、
邦題「死霊の森」というタイトルから、
「死霊のはらわた」のパクリかな?
と思いましたが、全然違いました。
でも死ぬほどつまんないので、パクった方が良かったかも。