進行状況121 大絶叫! | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

ゾンビ映画作りの記録でございます。

 

早いもので1月ももう終わり。
今月の製作記録を残します。
もう日記じゃ無くて月記。

 

昨年中に主人公のアフレコ完了予定だったゾンビ映画、
暮れは多忙で手が着かず。年明けから再開。
少しずつ進行中。
何故少しずつ?
夜中にゾンビと戦うと、
壁一つ隔てた隣室で寝てる家族の安眠を妨害するからです。

 

現在ラストの大騒ぎバトルをアフレコ中。
この場面は主人公がコテンパンにやられる前半と、
猛反撃に転じる後半に分かれます。

既に前半は終了。後半を録音中。

 

先日、この前半部分の声を録音中、ハプニングが。


日曜日。家族サービスなどの後、

夕方からアフレコ作業に着手。

ドアや窓を閉め切って狭い部屋にこもり、

2重にカーテンを引いて簡単に防音。


最初は乗り切れずに結構なテーク数を重ねたものの、
だんだん調子が上がり順調に進行。

 

ついに最強ゾンビと遭遇する場面となりました。


絶叫せねばなりません。


劇中一番の大絶叫。
理性をかなぐり捨て、
思いっきり情けない感じで叫ぶ必要があります。

 

先ず「あわわわわ」って感じで怯え、
感極まり「ひえ~っ!」と絶叫、
そのまま情けない声で怯え続けます。
ここまで、途切れなく一息で。

 

テーク1。

失敗。押さえめな声に。

もっと思い切らなくちゃ。

映像の世界に入り込んで役になりきって。

 

テーク2。

かなりマシな感じに。

でもまだ理性を捨て切れてない声。

 

テーク3。

「ひえええええ~っ!!!!!」

おおっ!かなり良い。

でも残念。声が続かず、映像に対して若干尺が足りない。

 

次で決めないと。

咽喉がヤバイ。

 

テーク4。

「あわわわわわ」は完璧にシンクロ。

続いて「ひえ~っ!」

これもバッチリ!

あとはそのまま怯え続けるだけ。

 

と、そこでいきなり部屋のドアが開き、

「そんな声出すんなら家で録音するのやめて」

と妻。

「近所迷惑。凄い声だよ」


突然の事に声も出ませんでした。

しばし茫然。

 

録音した音を再生してみると、
当然ながら途中から苦情の声が被り使えません。
それが無ければ多分OKテークだったはず。

 

気付けば重く暗い気分。

続きの作業をする気は完璧に失せ、
じわじわと怒りが込み上げてきました。

 

目の前の床を突き破って突然最強ゾンビが現れたら、
凄い声の一つも出るだろが!


私は妻に言いました。

 

「家で録音しちゃダメなのか?」 

 

「今までは目をつむってきたけど、今日のは凄かったから」

 

「じゃあ、どこでやればいい?スタジオ代なんて無いぞ。
 映画を完成させるなって言うのか?」

 

「通報されてもいいの?」

 

「警察が来たら事情を説明して、ご近所には私から謝っておきます、
 とでも言っときゃ済む話だ」

 

「じゃあ、もっと声を押さえるとか」

 

「映像では大絶叫なのに声だけ控えめ、映画ってそれでいいのか?」

 

「(溜息)じゃあ、いいよ。続ければ」

 

「今日はもうやる気も失せた。せっかく調子良かったのに・・・」

 

せめてあと10秒待ってくれればあのくだりは無事終了だったのに。

 

こんな感じで肩身は狭いですが、
家族が寝る前に無理矢理セリフ1つか2つ録るなどして、
地道に、毎日少しでも前へ進むようにしてます。

 

製作開始からあまりにも時間が経ち過ぎまして、
周囲は「どうせ永遠に完成しないんでしょ」モード。

 

色々な間違いが重なりまくり、こんな状況になってますが、
一つだけ確信を持って言えるのは、
絶対に完成させなければ、自分の人生にとって大きなマイナス、

ということ。

 

諦めた時点で壊れそうですよ。私。

 

 

 


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