手作りゾンビを楽しむ! | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

手作りゾンビを楽しむ!


はらわた・目潰し
 「死霊のはらわた」目潰し用ダミー。ダッチワイフっぽい。

 

他のモンスターと違い、
ゾンビの姿は基本形が人間です。
死因や死後の経過により変色してたり
損傷があったり、あるいは腐敗が始まっていたりと、
状態にはバリエーションがありますが、
元は人間。
角や牙、変な触手などはありません。
「デモンズ」など変形タイプもいますが・・・・・)

 

なので、損傷の酷いゾンビが登場したり、
あるいはまさにその損傷を受ける場面で使用するダミーは、
言わば人間の複製なわけで、
チャチだと目立ちます。


かなりの違和感を醸し出してるゾンビのダミー、
ゾンビ映画ファンなら誰しも目にしてるのでは?

 

特にインディーズ系作品で頻繁に目にする、

そういう作り物感丸出しのダミー、
なんか変な魅力がありませんか?

 

メジャーなゾンビ映画に見る、一流特殊効果マンが作り上げた、
完璧な仕上がりのリアルな人体ダミーは本当に凄いです。
でも、名も無いゾンビ好きがセッセとこしらえた、
オモチャみたいなゾンビもある意味凄かったりします。
まあ、凄くない場合も多いんですが、
とりあえず見ていて楽しい。

 

例えば半インディーズ作品「死霊のはらわた」
断首用ダミーや目潰し用ダミー。
もろ粘土細工じゃん!
でもこのオモチャみたいな代物を、
スコップで「えいっ!」ってチョン切るの、
楽しいですよね。
また見たくなりますよね。

 

この魅力って何なんでしょう?


リンダ本人とダミー
 同一人物?・・・「死霊のはらわた」本人と断首用ダミー。


映画っていうのは、所詮作り物の世界なので、
観客は無意識にその前提を踏まえた上で、

あくまでも作られたものを楽しんでいます。

特にホラー映画は。

 

だから多少粗削りでも、ちゃんと仕上がってるダミーを

「作品」として楽しめるんじゃないですかねえ。

 

下手でも手作りの味わいを見出せるというか、

そういう事なんじゃないですかねえ。

つまり「作り物」を楽しんでるんですよ。多分。

 

精巧に作られたダミーによるリアルな残酷描写も、

それが特殊効果と判ってるから、

「凄い!」「リアルだ!」と楽しめるのであって、

仮に本物の殺人映像が使われてたりしたら、

少なくともホラー映画という「アート」としての魅力は

無くなると思います。

 

まあ、ホラーをアートとして楽しむ心の余裕」ですかね。

それがあるから、作り物と分かった上でも楽しめる。

そういうことなんです。

 

きっとそうですよ。

 

楽しみましょうよ。

 

広い心とホラーへの愛情を持って。

 

ゾンビ映画を観ていて、

仮にこんな場面に出くわしても怒ったりしないで。


悪夢のはらわた4
 doragodon製作「悪夢のはらわた」より

 

更にこんなゾンビが出てきても笑ってあげて。


新作ゾンビ
 新作ゾンビ映画より。

 

ね、怒らないで。

何をもって怒るかによって、

その人の人間としての大きさは決まるんですよ。

・・・・・・・・・

 

で、大難航を極めた私のゾンビ映画も

いよいよ大詰めなんですが・・・・・

 

くれぐれも温かい目で観てやって下さい、

・・・・・というお願いでした。

 

 

 

 


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