ドクター・フー にぎやかな死体 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「ドクター・フー にぎやかな死体」

(THE UNIQUIET DEAD)

(2005年 イギリス 45分)


ドクター・フーDVD

 

タイムマシンで時空を自在に旅する謎の男ドクターと、

彼と行動を共にする女の子の冒険を描いた、

イギリスのテレビ・シリーズ。
日本ではNHKで放映。

 

その内の一本「にぎやかな死体」は冒頭からモロにゾンビ映画。


葬儀屋で老婆の死体がいきなり甦り、
孫を絞め殺して脱走。

 

舞台は19世紀のイギリス。
歩く死人に遭遇したドクターら一行は、
問題の葬儀屋へやって来ます。
客からの預かり物である死体がちょくちょく甦り、
困り果ててるこの葬儀屋さん、
実は召使いの女性に霊能力があり、
彼女を頼ってやって来た霊が死体に取り憑くようです。

 

降霊会を開いて霊の意見をきいてみますと、
「えーと、戦争で滅びた星からやって来た霊っす。
体が無くて困ってますんで、余ってる死体、
使わないんなら下さい」

とのこと。


そういう事情なら、

と召使いの女性が橋渡しとなって霊を呼ぶんですが、
やって来た霊達は、
「じゃあ、お言葉に甘えて」
と死体置き場の遺体に片っ端から取り憑き、
「足りません」
と生きてる葬儀屋のオヤジにまで無理矢理憑依したうえ、
「あとほんの数十億人分もあれば足りますんで」

と無茶を言います。
滅びた星の全人口分の霊が、
地球人をブチ殺して肉体を奪おうとしていたのでした。

 

こりゃ大変なことになりましたよ。
全人類ゾンビ化ですよ。

もしそんなことになったら、
誰がゾンビ映画なんか観ますか?
ゾンビ映画なんて1本も作られなくなるでしょう。
いや、待てよ。

人類全部ゾンビなら、
映画を撮れば無条件にゾンビ映画になるから、
「渡る世間は鬼ばかり」だって自動的に、
「渡る世間はゾンビばかり」状態。

 

・・・・・そんなことはさておき、

葬儀屋の中、

ゾンビの群れが迫る中、
ドクターらの機転と霊能力女性の自己犠牲で葬儀屋は大爆発。


「召使いの女が世界を救った」
と感動を誘おうとする皆さんですが、
その前に世界を危機にさらしてるわけですから、
プラマイゼロ。
いや、葬儀屋のオヤジ1人死んだ分、若干マイナス。

 

ということで、
ゾンビはエイリアンの霊に憑依された死体。

メイクは三白眼のコンタクトを着け、

肌を白っぽく塗り、目の周りにクマを描いた程度。

シンプルですが、迫ってくる様はかなり不気味でした。


滅亡した星1個分の異星人の霊が、

地球人の死体に憑依して生き延びようとする、

という設定が秀逸。

葬儀屋の中で片付く45分のドラマじゃ勿体無いかも。

 

連続ドラマの1本なので、基本的に陽気な感じ。

人は死にますが、あまり暗くはなりません。

 

14話入りのDVDボックスを購入したんですが、

予想もしてなかったところで、

ふいにゾンビものに出会うと、なんだか得した気分です。

 

 

 


映画(オカルト・ホラー) ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村