はらわた的ゾンビ崩壊場面集
「死霊のはらわた」の楽しいゾンビ崩壊場面。
中盤からクライマックスまでの快調なテンポを殺してまで、
じっくりと見せてくれました。
当初監督サム・ライミの構想では、
死霊が口から煙を吐く程度のアッサリしたものだったそうです。
結果的にはあの粘土アニメのどろどろ場面が、
作品の大きな魅力となりました。
インディーズでも頑張ればやって出来ないことはない特殊効果なので、
模倣した作品も多いようです。
でもたいていトホホな感じの仕上がりなのは、頑張りが足りないから?
何本か集めてみました。
「ゾンビナイトメア」→レビュー (ネタバレです)
マスクの中から煙がモクモク
マッチョなゾンビがバットで悪い奴をぶん殴る映画。
ゾンビはゴム製のマスク一枚被っただけのお手軽メイク。
ゾンビ崩壊もとってもお手軽ですよ。
地面にの置いたふにゃふにゃのマスクから煙が出るだけ。
「インディアンゾンビ 死霊の詰合せ」→レビュー (ネタバレです)
ゼラチン製ダミー使用
森の中の一軒家でインディアンのゾンビが若者達を襲う。
森の中を疾走するカメラなど、
「はらわた」からの影響がうかがえる作品。
ゾンビ崩壊は、
ゼラチン製ダミーを加熱して溶かし、
コマ落としで撮影して映写速度を上げる方法。
(「レイダース」のラストと同じ方法)
他、口から血を大量に吐く、口から煙を吐くなど。
「ゲロゾイド」→レビュー (ネタバレです)
ダミーをオブジェのように並べ、中から動かすだけ
こちらも「死霊のはらわた」の明らかな影響作。
にしては珍しくイタリア製。
森の中でゾンビが大暴れ。登場人物5人。
ゾンビ崩壊は、
ダミーを用いた簡単な特殊効果で粘土アニメなどは無し。
頭部のダミーを火薬で破裂させ、中から血を吹き出したり、
簡単なダミーを中からグチャグチャと動かしたり、そんな感じ。
たいした特殊効果を用意出来なかったくせに、
しつこく長々と・・・・・本当に長々と見せ続けてくれます。
「悪霊たちの館 呪われたハロウィン・パーティー」
→レビュー (ネタバレです)
煙に包まれるだけ。お手軽度ナンバー1
もろに「死霊のはらわた」な作品。
廃墟と化した洋館の中で、
若者達が次々に悪霊に取り憑かれ、殺し合いになります。
ゾンビメイクも「はらわた」的なデザイン。
ただしこれはプロの手によって手堅くまとめられた作品。
本家のような粗削りな力強さは無く、
パワー60パーセントの「死霊のはらわた」ってとこ。
ゾンビ崩壊は、煙がモクモク出てくるだけ。
「新・死霊のえじき」→レビュー (ネタバレです)
8ミリフィルムで撮られた自主映画。
町中の若者が次々吸血鬼になり、
生き残りの若者達が逃げ廻ったり戦ったり。
若者以外はどこにいるんだ?
ゾンビ崩壊は、
まず、あばら骨が剥き出しになる奴を特殊メイクで撮影(写真上)。
次に、グチャドロ状態の奴が、
風船の目玉をプカプカさせながら、
血飛沫を撒き散らす。
こちらは上半身のみのダミーを使用(写真下)。
最後の「新・死霊のえじき」が、アマチュア映画ながら、
一番インパクトがあり、「死霊のはらわた」を彷彿とさせました。
特殊効果はチャチでも撮影と編集で、迫力ある場面に仕上げてます。
本家「はらわた」も16ミリ撮影だし、
素人のパワーはあなどれません。
何でもアリですから。