ゾッとするほど不気味なゾンビ | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

ゾッとするほど不気味なゾンビ

 

ゾンビは不気味です。
死人が動きまわるわけですから不気味で当然。
でも実際には「ゾンビ映画」において死人が動くのは当たり前なので、
「うわっ、死体が動いてるじゃん!怖いっ!気味悪いっ!」
なんて事は誰も思いません。

 

名作「ゾンビ」にしても、
冒頭から、出て来るゾンビ全てが不気味で恐ろしく感じたものの、
次々現れるので、だんだん慣れてきちゃいました。
動きが遅く、走ればかわせることが判ってくると、

恐怖感も徐々に薄れてきます。

 

それでもゾンビ映画を観ていると、
時折ゾッとさせられる瞬間があります。
他の普通のゾンビとは明らかに違う気味の悪いゾンビ。
その不気味さの正体を突き止める事が出来れば、
本当に気味悪く恐ろしい究極のゾンビ映画を作れるのでは?

 

ということで、
ゾンビ映画を観ていてゾッとした瞬間をピックアップしてみました。

 

「死霊のはらわた2」
死霊のはらわた2 ヘンリエッタ

ゾンビ・ヘンリエッタが土中から現れた瞬間。
怖いっ!
この1カットのみ異様な感じ。
恐らくコマ撮りのモデルアニメで処理したからでしょう。
次のカットからは特殊メイクなので、普通です。

 

「ゾンビ3」
ゾンビ3 ゾンビ3人

不気味過ぎるゾンビ達が全編出ずっぱりで、

「ゾッとする瞬間」が随所に転がる奇跡の作品。

 

「サンゲリア」の模倣作で、
ゾンビの造形もなぞっています。

その出来栄えは本家より明らかに劣るものの、

結果的には、「サンゲリア」の完璧なゾンビには無い、
独特の薄気味悪さが生み出されています。


恐らく凝ったゾンビメイクを低い技術でラフにクリエイトしているため、
その作り物じみた仕上がりが、
非人間的な恐怖感を生み出しているのでしょう。

 

「悪魔の墓場」
悪魔の墓場 ガスリー

最初に登場するゾンビ、ガスリーが振り返るカット。

 

塗りメイクとコンタクトだけですが、
初めて見た時は一瞬ダミーかと思いました。
血の気の無い見事に死んでる皮膚、

瞬きしない瞳孔の開ききった眼。
完璧に死んでる感じが不気味です。


人を襲うので、ともすれば動物的になりがちなゾンビですが、
この作品ではあくまでも「死体」として描かれています。
なので「悪魔の墓場」のゾンビ達は、

派手な損傷などは見受けられないのに、
みなとても不気味です。

 

他には「デモンズ」で人がゾンビに変わる過程の姿も、

メカ内蔵のダミーが人間らしからぬ動きを見せ、

かなり薄気味悪かったかな?

 

結論としては、ゾンビを凶暴な生物としてでなく、
あくまでも死体、抜け殻、物として描く。
つまり登場するゾンビ全てを、
非人間的な動きと造形で描ききることで、
本当に不気味なゾンビ映画を作る事が出来るのかも?


ゾンビは全部コマ撮りアニメで撮って、

実写の映像に合成、なんてのもアリかな。

 

 

 

 

 

 


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