和製怪談的ゾンビ映画 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

和製怪談的なゾンビ映画を撮りたい!

 

ゾンビ映画の面白さと、

日本の怪談映画のおどろどどろしい不気味さ。

どうすれば両立できるだろうか?


マッスルスチール16
製作中の自作ゾンビ映画から。

怪談的な不気味さを意識した場面。

 

現在製作中の拙作では、
「死霊のはらわた」タイプのアクション・ホラーに、
日本の怪談映画的な「おどろおどろしさ」を取り入れようと試みました。


とは言え、あくまでも、

「ゾンビ対人間の一夜のバカ騒ぎ」
というコンセプトでスタートした企画。
最終的にゾンビは元気に大暴れしてしまいます。
なので怪談的な要素は味付け程度に留どめました。

 

本格ゾンビ映画に和製ホラー独特の陰湿な味わいを融合させる、
これを完璧な形で成功させた作品って、
未だ出て無いんじゃないかなあ。

 

ゾンビと和製怪談の融合、どういう形がベストなのか?

 

年末、深夜にテレビ放映された「輪廻」を観ていて、
何となくヒントを得たような気がしました。

 

面白い映画でした。
脚本と演出が巧くて、最後まで一気に見せられてしまいました。
怖くはなかったけれど、面白かった。

 

過去に起きた大量殺人事件を映画化する、というお話。
犠牲者の少女を演じることになったヒロインの周囲に、
亡くなった少女の霊が度々出没します。

クライマックス、優香演じるヒロインは、
殺人現場を再現したセットから、異界へと迷い込みます。
そこは犠牲者たちの死体がそこかしこに転がる実際の殺人現場。
その無残な屍達が、

硬直した体から鈍い音を立てて次々に起き上がり、
ゆっくりとヒロインへ迫ります。

 

怨念を抱いた死者達がじわじわと近寄って来るこの恐怖。

それは心霊現象の恐怖であると同時に、

ゾンビの恐怖にも通じるものがあります。

 

「輪廻」の死者達は霊的な存在であってゾンビではないけれど、
この場面は、怪談的ゾンビ映画のイメージに極めて近いかも。

 

この場合、ゾンビのタイプとしては、
「死霊のはらわた」的な体育会系ではなく、
「サンゲリア」のような、
魂の無い骸が歩いている感じのゾンビが良いでしょう。

 

ということで、私なりの結論として、

理想的な和製怪談的ゾンビ映画とは、

 

心霊現象により甦った「サンゲリア」タイプのゾンビを、

「リング」の貞子的な演出で描く。

(ただしゾンビ映画である以上、

 ゾンビは現実空間に物理的に存在する)

 

これだけでいけるんじゃないかな。

 

撮ってみたいです。

 

そのためには、

先ず製作難航中の作品に早く決着を付けなくちゃ。

 

それから・・・・・

「輪廻」を観ていてもうひとつ重要な事に気付きました。

それは・・・・・・・・・・

優香が可愛い。

 


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