昔観た歩く死人の映画 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

昔観た歩く死人の映画

 

「子供の頃にテレビで観た映画で、

 ・・・・・アレ何だったんだろう?って、そんなの無い?」

 

映画「女優霊」の中にそんなセリフがありました。

主人公の映画監督が幼い日にテレビで観た映画。

それは撮影現場に現れる女の霊により製作中止に追い込まれた、

放映されるはずもない映画でした。

 

私にも、子供の頃にテレビで観て、

未だ正体のつかめない作品があります。

歩く死人の映画。

ゾンビだったのかゴーストだったのか、

今となっては判然としません。

時代を考えると、幽霊だったのかも知れませんが、

その姿は無残で生々しく、死体そのもの・・・・・

・・・・・だったような気がします。

 

土曜日の深夜放送・・・・・だったと思います。

小学校の低学年の頃、一人で観ました。

 

こんな内容です。

障害を抱える三人の男女がいます。

男性二人に女性が一人。

男性一人は片手の手首から先が無く、

もう一人の男性は声を出すことが出来ません。

そして女性は全盲です。

 

この三人が、亡くなった一人の男性の遺体から、

必要な部位の移植手術を受けます。

 

手首、両目、声帯をそれぞれもらい受ける三人。

 

健常者として、幸せな生活をスタートさせた彼らの元へ、

やって来るんです。

体のパーツを奪われた死体が。

空洞になった眼窩、抉られた咽喉元、そして無残な手首の断面。

 

夜な夜な現れるこの死人が、失ったパーツを取り戻して回る。

確かそんな内容でした。


マッスルスチール17
 ※写真は製作中の自作ゾンビ映画から、両目の潰れたゾンビ。

 

クライマックスの舞台は客船の上・・・・・だったと思います。

既に男性二人が手首と声帯を奪い返され、

最後に残った若い女性が、

両目の無い死人から逃げ廻る、

そんな展開でした。

 

・・・・・多分。

 

実は途中からよく覚えてないんです。

うとうとし始めちゃって。

しっかり寝てしまった時間もあったような・・・・・

 

ひょっとしたら居眠り中の夢が混ざり込んでいるかも。

仕方無いです。お子ちゃまでしたから。

 

なのでその後この女性がどうなったのか?

全く記憶がありません。

 

また、最後に追い詰められていたのは、

女性ではなく男性だったかも知れません。

 

洋画でした。

多分70年代の製作だと思います。

 

夜毎現れる無残な姿の死者の不気味さ。

一人、また一人と襲われてゆき、

次は自分の所にもやって来るのでは?

という不安と恐怖。

かなり怖い作品だった・・・・・ような気がします。

 

ただこの正体不明な映画の中で、

最も不気味で不可解なのはそのエンディングです。

 

居眠りしていてクライマックスを見逃し、

ふと目覚めた私の目に飛び込んできたラストシーン。

 

それは・・・・・

 

にこやかに談笑する男女三人の姿でした!!!

 

な、なんで!?

 

リビングで飲み物など片手にくつろぐ三人。

移植を受けた部位もそれぞれちゃんと機能しています。

 

手首を一周する縫い痕を見ながら、

「いやあ、良かった良かった」みたいな事言ってます。

 

なんかすっかり一件落着しちゃってますよ。

 

気持ち悪いくらいのハッピーエンドぶり。

 

私の意識が途切れたほんの僅かな時間に一体何があった!?

 

どんなウルトラCを使えば、

あの絶望的な状況からこの場面につながるんだろう?

 

それともこのラストシーン、

恐怖から回避するために私の脳が作り上げた幻なのだろうか?

 

その可能性もゼロではありません。

このリビングで三人が談笑する場面は、

移植手術が成功した後にもあったと思うので、

私の脳がそこへ記憶を連結させてしまったのかも。


 

もうかれこれ30年もの間正体の判らないこの映画。

 

正体を突き止めたい気もしますが、

このまま得体の知れない作品にしておきたい、

ちょっとそんな気持ちもあります。

幼い日に観た怖い映画、のままに。

 

大人の目で観たら、以外と大した事無いのかも知れませんしね。

 

↓これかな?と思ったんですが・・・・・・・・・・
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雑誌での紹介記事を読む限り、別物のようでした。

 

 

 


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