「悪魔のドロドロ人間」
（ＴＨＲＯＵＧＨ ＴＨＥ ＦＩＲＥ）
（１９８８年 アメリカ ９０分）
カルト教団の儀式によって召還された魔物が、
死体に憑依して地味に連続殺人！
あんまりドロドロはしません。
カルト教団が儀式で呼び出した魔物が、
死体に取り憑いては次々に人を殺すので困ったもんです。
主人公は行方不明の姉を捜すヒロインと、
彼女に協力するハンサムな警官。
残念ながら姉は既に殺されてました。
実はお姉さん、カルト教団と戦う正義の秘密結社の一員で、
抗争の犠牲になったようです。
で、
カルトと秘密結社が廃墟のビルで決戦！
（と言っても数人で撃ち合う程度）
お姉ちゃんの仇！と主人公２人も参戦。
すると、死体が１体甦り、２人を襲います。
射殺すると、また別の死体がゾンビ化。
最後はヒロインとゾンビの一騎射ち。
ゾンビはグチャグチャと音を立てながら
シワシワ顔のお化けに変身して迫ります。
地味な捜査が延々と描かれ、
合い間合い間に魔物が人を殺します。
その殺戮描写も、
被害者がカメラ目線で「ギャッ！」、
壁に血がピシャッ！
でオシマイ、
みたいなのばっかりで、
直接描写がありません。
主人公らを襲うのは、
クライマックス近くまで魔物ではなくカルト信者達。
ゾンビ映画らしくなるのは終盤のみです。
顔面の弾痕も生々しい１体目のゾンビはまあまあですが、
何も出来ないまま射殺されます。
２体目も結局ヒロインにつかみかかった程度。
着弾を派手に見せてくれる事も無く、
化け物爆殺描写も、
窓から火花と煙が噴き出すだけ。
ココは体が破裂する派手な見せ場を用意しとかなくちゃ。
結局見せ場らしいのは、
ゾンビの皮膚がひしゃげて、
よじれた筋肉の塊のような化け物に変身する場面のみ。
この時一瞬グチャグチャドロドロするので、
「ドロドロ人間」か・・・・・
憑依する、という設定上、ゾンビは常に１人だけ。
人喰いも伝染も当然無し。
ゾンビは言葉を話す事が出来ます。
まあ、地味な映画でした。
８９年に劇場公開されてます。
この内容で映画を撮るのなら、
物凄い映像満載にも出来たはずなのに残念。
「悪魔のドロドロ人間」
こんなタイトルで映画を撮ることになったら、
イマジネーション膨らみまくっちゃうなあ。
まあ、日本で勝手に付けた邦題ですけどね。
