女子競泳反乱軍 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「女子競泳反乱軍」

(2007年 日本 101分)

 

ゾンビものらしからぬタイトル。

このタイトルがいかに優れているかは劇中判明します。

 

競泳部が大会目指し猛特訓中の女子高に、

顔とバストが井上和香っぽい女子が転校してきます。

 

同日、校内では予防接種を受けた教師と女生徒が次々ゾンビ化。

女生徒は通常タイプの人喰いゾンビに、

教師は変態殺人狂タイプのスペシャルバージョンになります。

 

一方バストが魅力の転校生は、競泳部員の一人と意気投合・・・・・

・・・・・し過ぎてレズになります。

 

で、この転校生と競泳部員達がゾンビと戦うわけですが、

実はこのゾンビ現象、転校生の過去と深い関わりがあるのでした。

 

競泳部員だけゾンビ化しません。なぜ?

どうやらプールの消毒薬に解毒作用があるようです。

(ってつまりカルキのこと?)

 

教室の中は阿鼻叫喚。

狂った教師は刃物で生徒を切り刻み、

ゾンビ化した女生徒は人喰い三昧。

 

転校生は女子高生とは思えない戦闘能力を発揮、

ゾンビどもを蹴散らします。

強い!井上和香っぽい人。

 

ようし、あたし達も、と競泳部員達は「女子競泳反乱軍」を決起!

・・・・・しますが、直後、

女ゾンビ一人を相手に壊滅。

弱い!

秒殺です。

反乱軍としての出番、1シーン。

そもそも、何に対しての反乱?

なんて考える暇も無し。

なのにこのタイトル。

まあ、確信犯でしょうけど。

 

でまあ、いろいろありまして、

ゾンビ現象を引き起こした元凶の悪人と井上和香風が対決します。


 

予告編で見たゾンビのお手軽メイクとエッチ場面の多さに、

ひょっとして「ゾンビ・オブ・ザ・デッド3」のお仲間?

くらいに思ってたら、とんでもありませんでした。

 

冒頭、競泳部の女子がプールで心霊現象に見舞われますが、

この時点でカット割り、編集共にプロの仕事である事が歴然。

以降、安心して鑑賞。

その後もいわくありげな主人公が颯爽と登場し、

謎の殺人、合い間合い間にセクシーショットと、

前半から興味をそそる展開で、飽きさせません。

 

ゾンビ教師達による殺戮場面はかなりのスプラッター度、

と思いきや、

よく見るとゴア描写は全てオフ・スクリーンで処理。

直接描写はありません。

振り上げた刃物がフレームアウト、

切断された人体パーツがフレームイン、って感じ。

咽喉元を掻き切る場面も多いのですが、

描いただけの傷口です。

それでも迫力を感じてしまうのは、

カット割り、カメラワーク、編集で上手く見せているから。

 

ゾンビメークは前述の通りお手軽です。

塗りで顔色を悪くし、キズやそばかすみたいなのを描き加えただけ。

 

学校中がゾンビパニックのはずなのに、

登場するゾンビはごく少人数。

この学校、先生が3~4人にクラスが一つ、

あとは競泳部しかないって感じがするなあ・・・・・

 

夜になっても校内に残り対応に苦慮する競泳部員達。

早く家に帰れば、とか、

携帯で外へ連絡すれば、とか、

決して考えてはいけません。

 

後半、特に理由も無くゾンビは姿を消し、

メーン・イヴェントはヒロインと悪の組織のボスの対決です。

 

悪の組織のシーン(回想)があるんですが、

スナイパーの特訓は昭和の運動部の練習みたいです。

組織のアジトも倉庫の端っこみたいな所。

そもそもこの組織自体、

ボスを含め2人しか構成員が見当たりません。

 

ヒロインのヌードはきれいで見所の一つですが、

ストレートなセックス場面より、

ストレートなゾンビ場面がもっと欲しかったなあ。

 

ゾンビ映画としてのお楽しみは

実質中盤までで終了してしまいますが、

後半以降もバトルにお色気、血みどろ、意外な新事実の発覚、

と見せ場が続き飽きさせません。

 

最後まで強引な展開が楽しい作品でした。

 

あと・・・・・・・・・・

 

今思い出したけど、最初の心霊現象、

あれ何だったの?????

 

 

 

 


映画(オカルト・ホラー) ブログランキングへ

にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村