「ゾンビ」テレビ初放映騒動!サスペリア版の衝撃!その3
初回放映版で奇跡的にカットをまぬがれたリアル着弾
(※画像は別バージョンから)
ふざけんな&ガッカリだった「ゾンビ」初放映から数日、
「ゾンビはもっと凄いのだ~、ねえ誰かきいて~」
などとしつこく私が騒いでいた頃、
読売新聞のテレビ欄に一通の読者投稿が掲載されました。
それは初回放映版の酷さを指摘し抗議する内容でした。
大幅なカット、
残酷描写の執拗なカット、
重要なセリフの勝手な変更、
音楽の差し替えについて、
短い文章で問題点を端的に指摘。
特に音楽の変更について、
ホラー映画における音楽の重要性を指摘した上で抗議。
よくぞ言ってくれました!
ありがとう、見知らぬ人よ。
同じように憤りを感じたのに、
クラスメート相手に騒いでいただけの私。
それに対し、テレビ局のやった行為を、
ハガキ一枚で一気に全国へ知らしめたこの方の行動力。
いやあ、やっぱ大人は違うなあ。
また、局の方には、電話での抗議も多数寄せられていたとのこと。
まあ、当然でしょう。
テレビ東京はその後しばらく時間を置いて、再度「ゾンビ」を放映。
その際、BGMはちゃんと「ゾンビ」のサントラを使用。
一部のセリフを修正し、原語の内容に近付けました。
タイトルも「ゾンビ」で、変な副題は無し。
行動する事って大事だなあ、
と感じずにはいられない私でした。
さて、初回サスペリア版の放映終了後に
私の愚痴を訊いてくれた友人ですが、
実は彼、8ミリシネカメラでテレビ画面を撮影してました。
8ミリは標準画質で、1本3分20秒しか撮れません。
なので彼はここぞ!
という見せ場のみにターゲットを絞って撮影したそうです。
放送の2日後、
現像から上がって来たフィルムを彼の家で一緒に見ました。
サイレントカメラだったので音は無し。
部屋を暗くして上映開始。
見事にツボを外しまくってました。
でも彼のミスではありません。
凄い場面を狙ってカメラを回す度に、
欲しい画はカットされていて肩透かしをくらったのでした。
そんな、サスペリア版の更にカット版で、
音が無いからサスペリア版ですらない短いフィルムですが、
真っ暗な部屋の中で繰り返し3回見ました。
個人で「ゾンビ」の映像を見れるだけで有り難い時代だったのです。
つくづく今は良い時代になったなあ、と思いますね。
「ゾンビ」テレビ初放映騒動!サスペリア版の衝撃!
でした。
完