「ゾンビ」テレビ初放映騒動!その3(完結) | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

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「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「ゾンビ」テレビ初放映騒動!サスペリア版の衝撃!その3


ゾンビ-サスペリア版13

 初回放映版で奇跡的にカットをまぬがれたリアル着弾

  (※画像は別バージョンから)

 

ふざけんな&ガッカリだった「ゾンビ」初放映から数日、
「ゾンビはもっと凄いのだ~、ねえ誰かきいて~」
などとしつこく私が騒いでいた頃、
読売新聞のテレビ欄に一通の読者投稿が掲載されました。

 

それは初回放映版の酷さを指摘し抗議する内容でした。
大幅なカット、

残酷描写の執拗なカット、
重要なセリフの勝手な変更、

音楽の差し替えについて、
短い文章で問題点を端的に指摘。
特に音楽の変更について、
ホラー映画における音楽の重要性を指摘した上で抗議。

 

よくぞ言ってくれました!
ありがとう、見知らぬ人よ。

 

同じように憤りを感じたのに、

クラスメート相手に騒いでいただけの私。

それに対し、テレビ局のやった行為を、

ハガキ一枚で一気に全国へ知らしめたこの方の行動力。

いやあ、やっぱ大人は違うなあ。

 

また、局の方には、電話での抗議も多数寄せられていたとのこと。

まあ、当然でしょう。

 

テレビ東京はその後しばらく時間を置いて、再度「ゾンビ」を放映。

その際、BGMはちゃんと「ゾンビ」のサントラを使用。

一部のセリフを修正し、原語の内容に近付けました。

タイトルも「ゾンビ」で、変な副題は無し。

 

行動する事って大事だなあ、

と感じずにはいられない私でした。


 

さて、初回サスペリア版の放映終了後に

私の愚痴を訊いてくれた友人ですが、

実は彼、8ミリシネカメラでテレビ画面を撮影してました。

8ミリは標準画質で、1本3分20秒しか撮れません。

なので彼はここぞ!

という見せ場のみにターゲットを絞って撮影したそうです。

 

放送の2日後、

現像から上がって来たフィルムを彼の家で一緒に見ました。

サイレントカメラだったので音は無し。

部屋を暗くして上映開始。

 

見事にツボを外しまくってました。

でも彼のミスではありません。

凄い場面を狙ってカメラを回す度に、

欲しい画はカットされていて肩透かしをくらったのでした。

 

そんな、サスペリア版の更にカット版で、

音が無いからサスペリア版ですらない短いフィルムですが、
真っ暗な部屋の中で繰り返し3回見ました。

 

個人で「ゾンビ」の映像を見れるだけで有り難い時代だったのです。

 

つくづく今は良い時代になったなあ、と思いますね。


ゾンビ-サスペリア版10
 このカットの後、    ↓
ゾンビ-サスペリア版12
 いきなりこのカットへ

ゾンビ-サスペリア版11
 撮りたかったこのカットは無し!


以上、


「ゾンビ」テレビ初放映騒動!サスペリア版の衝撃!

でした。
 

 

 

 

 

 

 


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