「ゾンビ」テレビ初放映騒動!サスペリア版の衝撃!その1
しかも変な副題付き!
ある晩の木曜洋画劇場、終了間際の放映予定速報で、
「ゾンビ」のタイトルを目にした時、
私は興奮を抑え切れませんでした。
あの格好良い筆文字のロゴではなく、
なんかギザギザした手書きの変な文字だったけれど、
確かに「ゾンビ」。
ついに来たか!って感じでした。
「ゾンビ」を知らない世間一般の方々が、
その素晴らしさの前にひれ伏す時がやって来たのです!
まだホームビデオ普及以前、
映画を観るには映画館まで足を運ぶか、
テレビ放映を待つしかない時代のお話。
翌日から放映当日まで、クラスメートらに宣伝しまくりました。
とにかく凄い映画なんだ!絶対に見逃さないように!
女の子にまで薦めてまわりました。
放映日。
私は両親が仕事を終えた後の広い洋菓子工場で、
電気を消し一人テレビの前に座ってソワソワとその時を待ちました。
(ケーキ屋さんの息子です)
夜9時。番組スタート。
深沢哲也氏の解説はなんか的を外れてるなあ、
なんてちょっと不満を抱きつつも胸はドキドキワクワク。
そしてついに始まりました。
悪名高い「ゾンビ~サスペリア版」の放映が。
うわあ~!
お、音楽が~!
セリフが~!
内臓が~!
地球SOS~!
ついでに私もSOS~!
つづく!