映画の隙間からゾンビ！
略してスキマゾンビ！
「ゾンビ」「サンゲリア」と二大傑作が日本で公開された後、
リビングデッドがスクリーンを賑わすことはしばらくありませんでした。
「悪魔の墓場」「新・チャイルド」 などのＴＶ放映はあったものの、
ゾンビ小僧だったに私には全然もの足りず、
ゾンビ禁断症状に苦しむ日々が続きました。
王道「サンゲリア」の看板ゾンビ、目ん玉ミミズおじさん。
で、考えました。
待ってばかりいたってゾンビはやって来ない。
自分で見つけるんだ！
その気になれば見つかるはず！
そうだ、きっとゾンビはいる！
ゾンビとは自分の力で手に入れるもの！
ということでホラー映画の中のほんの隙間の部分から、
見つけ出しました。微妙にゾンビな奴らを。
スキマゾンビ１匹目。
「マニトウ」（１９７８年 アメリカ）
女性の背中に出来た腫瘍から、
インディアンの祈祷師が成人の状態で生まれてきまして、
超能力で病院内をメチャクチャにし、
みんなが迷惑する、というお話。
病室の中、祈祷師のパワーで男性が一人殺されます。
その死体を祈祷師（身長１ｍ、老け顔、ロン毛、マッチョ）がひとにらみ。
すると血まみれの死体が・・・動き出しました！
ゾ、ゾンビです！
その後ゾンビは関係者に襲いかかろうとしますが、
何もしないうちにパシッとぶたれて倒れ活動停止。
出番終了。
「マニトウ」のゾンビ。立ち上がり、歩き、倒れただけ。
スキマゾンビ２匹目。
「ザ・フォッグ」（１９７９年 アメリカ）
謀略により殺された人達の亡霊が、
百年の時を経て復讐にやって来ますが、
百年後なので当然ながら当事者全員天寿を全うした後。
仕方ないので関係無い人々に八つ当たりする亡霊達に
みんなが迷惑する、というお話。
検屍官の部屋。
ベッドには両目を抉られて死んだ犠牲者の遺体。
ヒロインの背後でその遺体が、
あ、起き上がりましたよ。
ゾンビですよ、これは！間違いなくゾンビです。
ゾンビが机からメスを手に取りヒロインに迫ります。
そのペンで彼女を刺し殺そうというんですね。
分かりました、さあ、おやりなさい。
違いました。
いきなりぶっ倒れて床に「３」てメスで書いて活動停止。
今後殺される人数の予告です。
グサッ！、とやっちゃえば「２」で済んだのに。
後ろのピンボケが「ザ・フォッグ」のゾンビ。字が書けます。
スキマゾンビ３匹目。
「デビルスピーク」（１９８１年 アメリカ）
オタクのいじめられっ子がパソコンで呼び出した悪魔と合体、
学校内で刃物を振り回し、
みんなが迷惑する、というお話。
オタク君の大殺戮から逃げ出して来た一人の学生さん。
その背後、殺されたオジサンの死体が
ゆっくり起き上がりましたよ！
ゾンビです。これ以上無いくらいゾンビです。
肌青いし、鼻血出てるし。
ゾンビにお腹の中をかき回されて死ぬ学生さん。
せっかくだから君も頑張っても生き返れよ。
尚、ゾンビオジサンがその後どうなったかは劇中描かれず。
その後が気になる「デビルスピーク」のゾンビオジサン。
スキマゾンビ４匹目。
「サスペリア」（１９７７年 イタリア）
バレエ学校の経営者が実は魔女で、
時々生徒を殺したり、食品を放置して虫を涌かせりするので、
みんなが迷惑する、というお話。
ヒロインが魔女のお婆さんに棒を刺そうとしたら、
背後でドアが開きます。
戸口に現われたのは・・・・・殺された女の子。
こりゃゾンビですよ。
かなりゾンビです。
血まみれで包丁を振りかざしゲラゲラ笑っています。
怖い！
笑いながら迫るゾンビ。両目には一本ずつマチバリが刺さってます。
怖い！痛い！
昔初めてこの映画を観た時、一番怖かったの、この笑うゾンビです。
ところが！
ヒロインがエイッ、と魔女に棒を刺したら、
ゾンビはスーっと消えちゃいましたよ。
消えたら幽霊みたいじゃん。
ガッカリ。
倒れるだけにしといて欲しかった。
更に魔力が解けてドロドロ崩れてくれたら尚のこと良かったかも。
「サスペリア」の笑うゾンビ。
チャームポイントは両目のマ・チ・バ・リ
とりあえず４本ご紹介しましたが、まだまだあるでしょう。
皆さんも探されてみてはいかがですか？
映画の中のほんの隙間に潜むゾンビ達を。
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そんな必要無いですね。
ビデオ屋さんへ行けばゾンビ映画なんてゴロゴロしてますからね。
良い時代になりました。
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